専門家の声

弁護士・須田洋平さん「肉食から穀物食への再シフトがこの矛盾を解消するためのカギになる」

肉食から穀物食への再シフトがこの矛盾を解消するためのカギになる

私はもともと肉食が大好きでした。ところが、フランスで国際環境法を学んだ際、1キロの鶏肉を作るのに4キロの穀物が、1キロの牛肉を作るのに10キロ以上の穀物が必要となること,そして、穀物を育てる農地を確保するために森林伐採が頻繁に行われていることを知りました。

肉食と環境問題との深い関係に、当時の私は深い衝撃を受けました。また、先進国は飽食の時代に入っている一方、発展途上国では飢餓が発生しているという矛盾を感じていましたが、肉食から穀物食への再シフトがこの矛盾を解消するためのカギになると思いました。

2011年、私は初めて「つぶつぶカフェ」を訪れ、雑穀を中心とした未来食をいただきました。

高キビを使ったハンバーグは,牛肉を使ったハンバーグと同じように美味しく,食べ応えがあるものでした。また、もちアワをチーズの代わりに使ったピザやチーズフォンデュもいただきましたが、言われなければ使われているのがチーズではないことに気が付かないままだったと思います。

穀物食でありながら肉食と同様あるいはそれ以上の食べ応えと美味しさがある未来食は、環境問題や飢餓問題の解決に大きなヒントを与えています。週に1日肉食から穀物食にシフトするだけでも大きなインパクトを与える可能性があるのです。個人的には、肉や乳製品が好きな皆様にこそ、未来食を試していただければと思っています。

須田 洋平さん(国際弁護士)