専門家の声

建築家・田中大造さん「始まりは食」

生活の基礎に「衣食住」があります。私は住宅を設計するので「住」の専門家と言えます。でも、そこから「住」だけを取り出して設計する事はありません。ただの箱にしかならないからです。「衣食住」は三位一体として身体と響き合うものです。

住まいの中で、家族が一番大切にしているのは「食」だと思います。その為、設計者は「食」を起点とし、家族の生活動線を探します。「食」にはキッチン、ダイニング、食品庫などが付属しますが、家事という枠で捉えると、玄関から洗面所、脱衣所、洗濯乾燥エリア、クローゼット…とあらゆる生活動線の中心に位置します。冷蔵庫は皆んなの人気者ですしね。この生活動線が骨格となり、響き合う各空間を肉付けする事で、その家族らしい住まいの形が出来るのです。

外装とインテリアは、住まいにとっての「衣」と言えます。外装は我家に帰ってきたんだな、という実感を与えてくれます。一方でインテリアは身体を包む景色であり、身体と触れる分、肌に近い存在です。その為、家族の中でも素材や色、デザインの意見が分かれます。それでも、「これ良いよね!」と皆の響きが合うデザインを探します。「衣」が決まればあなたの家族らしい住まいの姿が見えてきます。

「人はどんな環境にも適応しようとする動物である」と言います。言葉を変えると「良く無い環境にさえ人は慣れてしまう」と言えます。先の「ただの箱」の中の生活でも人は慣れてしまうのです。だからこそ、住まいと同じように身体の環境「衣食住」を日々観察し、メンテナンスする事が大切なのです。未来食セミナーには身体と響き合う「衣食住」の総合的な学びと探求の場があります。身体の始まりは「食」。

いざ「未来食」から始めましょう。

未来食セミナーを受講し、実践した感想:

未来食と出会ったのはコロナ禍の数ヶ月前。自粛期間中は家族でつぶつぶ料理を作りながら、我家なりに楽しく過ごす事が出来ました。食生活を変えた事で体へのストレスが減り、イライラする事も少なくなったように思えます。小学生の子供2人も妻も風邪をひく事が少なくなり、毎日元気に過ごしています。未来食と出会えた事にとても感謝しています。

田中大造さん(建築家/設計事務所代表)